福岡県には現在7か所の総合周産期母子医療センターがありますが、当センターは1998年に国および福岡県より、県最初の認定施設として指定を受け、以後、福岡県の周産期医療対策事業の中心的医療施設として機能しています。産科部門はMFICU(母体・胎児集中治療病床)6床、後方病床18床を有し、新生児部門はNICU(新生児集中治療病床)15床、後方病床18床の合計33床で運営しています。

新生児部門は、医師8名(新生児専門医・指導医2名、新生児専攻医4名)、看護師61名で診療を行っています。年間300例程度の入院があり、出生体重1,500g未満の極・超低出生体重児が50~60例を占めています。早産児の管理を主体としつつ、小児外科、眼科、脳神経外科、形成外科などの協力のもと外科疾患の周術期管理も行っています。

また、当センターは全国の新生児臨床研究ネットワークに参加しており、極低出生体重児の長期的な発達フォローアップを継続しております。極低出生体重児の長期予後を詳細に評価し、データを蓄積・解析することを臨床研究のテーマの一つとして掲げ、当センターにおける管理を客観的に評価しています。