ママ小児科医の1日の流れ

私は医師13年目で、娘2人を育てながら常勤で小児科医をしています。
現医局員、および同門には子育てしながら小児科医を続けている先輩が多数おられます。ママ小児科医の1例である私の1週間の流れをご紹介します。

朝 (起床〜出勤)

平日の朝は、とても忙しいです。子供の朝ごはん、出かける準備をするのは私の担当ですが、洗濯、皿洗い、お風呂洗はパパの担当です。毎日バタバタしながら近くの保育園に車で連れていき8時半から朝カンファレンスに参加します。子供たちが病気の時は病児保育に連れていく必要があるので、少々遅刻します。

勤務

私は呼吸器・アレルギーを専門にしていますが、一般外来も担当しています。専門外来は新患が木曜日午後、再診が水曜日午後、金曜日午後に食物負荷試験を担当しています。その他の曜日は、一般外来を担当し、長引く熱、心身症等の初診を担当したり、かかりつけの患者さんの急な体調不良等の対応をしています。

福岡大学医学部小児科の特徴的なことは、大学病院で専門医とサブスペシャリティーが決まっていても、総合診療医としてさまざまな専門外の患者さんの対応することだと思います。専門外領域の最新の知識をUPDATEすることで、クリニックのアルバイトや夜間当直に行った時などに役立つことがあります。

夜 (帰宅〜就寝)

17時半に勤務が終わった後、急いで保育園に迎えにいきます。しばらく保育園の園庭で遊ぶので、家に帰りつくのは18時半頃です。それから、急いで食事を作り(娘たちはつくりおきを食べない!)
食べた後は、短いですが、濃厚に娘たちと一緒に遊びます。その後、お風呂に入れて、寝かしつけて、ほっと一息つくのは22時ごろです。子供たちが病気の時は自分もかなり体力を消耗するのでだいたい寝落ちしてしまいます。

しかし医者の仕事は診療以外の仕事は勤務外時間に行わなければならないことも多く、それから仕事をします。たまに、息抜きのために主人と晩酌したり映画をみたりもします。

ママ小児科医の1週間の予定

両立のポイント

私は仕事と家庭をきちんと両立できているわけではありませんが、仕事を続けられているのは、家族が心身共に健康であること、祖父母や回りのサポートが得られること、信頼できる保育園や病児保育があることはもちろんのこと、仕事の同僚たちが、サポートしてくれているからです。同僚の皆様には本当に感謝しています。

どうしてもバリバリ臨床も研究もすることはできませんが、できる範囲少しずつ勉強を続け、いろんなことに興味を持ち、診療能力も磨き、最終的に大器晩成したいなと目論んでいます。

研修医・学生の方に一言

今後、家庭を持ちながら仕事を続けたいと思っている女性の先生がたくさんいると思います。出産・育児の経験が、他の科ではキャリアダウンになりがちですが、小児科では診療にとても役立ちます。小児科は確かに忙しい科ではありますが、当科では、教授が時短勤務、男性の育休も取り入れるように考えてくださっていますので、小児科医としてやっていきたいと考えている先生はぜひご相談、見学にきてください。