大学院入学のきっかけ

小児科専門医習得後、サブスペシャリティーとして新生児を専門にすることを決め、周産期センターでの研修を開始しました。周産期センターでさまざまな患者の治療を行うにつれ、疾患の病態の解明や治療法の開発に繋がる研究をしてみたいと思い、医師9年目に大学院へ進学しました。

学生生活について

大学院1、2年目は主に大学や市中病院で臨床を中心に過ごし、週1回大学院の講義に参加しました。
大学院3年目から本格的に研究を開始し、大学病院の外来や外病院での当直を行いながら、基礎研究や臨床研究に日々取り組んでいます。

週末は、大学病院の当直業務も行うこともありますが、ない時は家族との時間を過ごすことができ、充実した大学院生活を送っています。大学病院の業務もこなしているため大学病院から給与を少々もらいつつ急患センター等の当直のアルバイト等で生計をたてています。

大学院生の1週間

研究について

私の所属する研究室では、膵島移植を主とする細胞移植・移植免疫に関する研究をはじめ、副腎皮質ホルモン産生細胞再生、創傷治癒、血管新生、リンパ管新生等の再生移植に関する研究を行っています。
大学院生は小児科だけではなく、消化器外科、泌尿器科、心臓血管外科などさまざまな科先生方が所属し、研究以外に臨床についても話す機会があり、とても刺激的です。

また、研究に行き詰まるもありますが、他の先生方に相談することで問題を解決しています。現在、副腎皮質ホルモン産生細胞再生に関して、動物実験や細胞培養、PCRなどの手技を習得し、日々実験を行っています。