論文掲載の御報告

　この度，宗近 瑞希　先生が執筆された論文　“COVID-19流行下の受診控えにより相対的亜鉛過剰による銅欠乏性貧血を来した医療的ケア児の1例”　が小児内科に掲載されました．

　この論文では，COVID-19流行下において，在宅医で皮膚炎や亜鉛低値に対して亜鉛製剤を2年間投与されていた医療的ケア児が，亜鉛と拮抗する銅の吸収が阻害されることで銅欠乏性貧血を来した経過を報告しています．特に医療的ケア児では、血清亜鉛と銅は著明な欠乏例を除いて体内における充足を反映しないため，定期的な診察と血液検査が必要であると述べられています．