地方会のご報告

　9月9日に，第522回 日本小児科医学会福岡地方会例会が，九州大学病院ウエストウイング棟で開催されました．

　福岡大学からは，佐伯 瞳　先生が演題名「著明な成長障害にもかかわらず診断まで4年を要した萎縮性甲状腺炎」を発表致しました．また，感染症セッションの座長を伊東 和俊　先生が務められました．

　今回第8回になるグランドラウンドのセッションでは，脊髄性筋委縮症の症例が提示されました．指定発言として，福岡大学筑紫病院 診療部長　井上 貴仁　先生と，福岡大学病院 講師　藤田 貴子　先生が，それぞれの施設で経験した症例の提示を行いました．

　脊髄性筋委縮症は，2020年に遺伝子治療薬が保険適用となり，福岡県においては，2023年6月1日より拡大新生児マススクリーニング検査に追加されました．早期発見・早期治療が非常に重要な疾患であり，産婦人科の協力も大切になってきます．今後も県内各医療機関で密な連携を取りながら，診療を行っていく所存です．